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2017年12月13日、警察官に付き添われてギリシャの裁判所に出頭するアレキサンダー・ビニック被告=ロイター

 米国が、マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で有罪となっていたロシア人被告を釈放する見通しとなった。複数の米メディアが12日、報じた。ロシアは11日に米国人教師のマーク・フォーゲル氏を解放しており、その見返りという。

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 AP通信などによると、釈放されるのはアレキサンダー・ビニック被告。暗号資産(仮想通貨)の交換所を運営し、犯罪資金を洗浄したなどとして起訴され、2024年5月に有罪を認めていた。量刑はまだ言い渡されていなかったが、米司法省によると、最高で禁錮20年の可能性があった。

 司法省によるとビニック被告は、日本に本社があり、14年に大量の仮想通貨が流出して破綻(はたん)した交換業者「マウント・ゴックス」のハッキングとも関連があった。起訴状によると、ビニック被告はこのハッキングで仮想通貨を得て、自らの交換所で洗浄することによって関係を隠そうとしたとされる。

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